夏はラテン音楽とアフリカ音楽

夏はラテン音楽を聴くのが良いですね。ビールはもう飲まないことにしたので炭酸水を飲みながら聴いています。
例に挙げた一曲目は、エディ・パルミエリの「マンボ・コンガ」という曲で1965年の『モザンビーケ』というアルバムに入っています。モザンビーケとは当時キューバでちょっと流行っていたリズムです。にぎやかで調子の良い曲で、テンションも高くて上がります。


二曲目の例はラテン音楽ではなくアフリカ音楽ですが、ザイール(現コンゴ民主共和国)の音楽で、日本で、リンガラ音楽、リンガラポップスなどと呼ばれている音楽です。ザイーレアン・ルンバとも言うように、キューバ音楽のルンバは、アフリカ音楽にも影響を与え、ルンバをやるバンドもいくつも登場し、その中でアフリカ音楽最大のスターが、ザイールのフランコ&TPOKジャズというバンドです。1950年代頃から活動しています。バンドリーダーのフランコはこの映像でギターを弾いている巨体の人です。(1989年に死去) 歌っている人たちはいかつく胡散臭い見た目ですがきれいな声で歌っています。こうしたタイプの歌い方がリンガラ音楽の特徴です。リンガラ音楽はアフリカ独自の音楽に進化していきますが、この例に挙げた曲は結構ラテン音楽の要素が残っているように聞えます。アフリカから出てキューバに渡った音楽要素がアフリカに還流したわけで、そのあたりの微妙なニュアンスがいい感じのわけです。細かく反復するギターが盛り上げます。曲名は「Coco ya ngai」というらしく1970年代頃の演奏だと思います。