戸籍上に、あり得ないような超高齢者が生存していたっていいじゃないですか

黒船の6年前誕生、戸籍上「163歳」生存


 高齢者の所在不明問題を巡り、江戸時代生まれの人が戸籍上は生存状態にあることが25日、各地で明らかになった。


 三重県志摩市では、黒船来航の6年前にあたる弘化4年(1847年)生まれの163歳の男性が戸籍上いると判明。大阪市も同日、尊皇攘夷
じょうい
派が弾圧された「安政の大獄」の前年となる安政4年(1857年)生まれの152歳がいると発表した。

 大阪府柏原市では、江戸時代生まれの8人が戸籍上は生きており、最高齢は万延元年(1860年)に生まれた150歳の女性だった。三重県松阪市では、文久2年(1862年)生まれの147歳の男性、愛知県高浜市では、幕末の慶応3年(1867年)生まれで142歳の女性が、それぞれ同様にいた。

 大阪市は、戸籍上は生存しているのに、住民基本台帳(住基)に登録されていない120歳以上が、5125人に上った。

 戸籍法は1871年に制定され、翌72年に初の全国戸籍調査が行われた。住基は総務省の所管で、住民登録の抹消は各自治体の権限で行っているが、戸籍の所管は法務省。除籍する場合は、法務省に申請して許可を得る必要があり、手続きは後回しになりがちだ。

 また、戸籍が紙で保存されていた時代は、保管場所を確保するために除籍を行うこともあったが、戸籍法の改正で1994年以降は電算化が可能になった。

 149歳の戸籍上の生存が発覚した大阪府東大阪市の担当者は「保管場所に困らず、(放置しても)特に弊害がない除籍作業より、出生届や死亡届などの処理を優先してきた」と話している。

(2010年8月26日03時03分 読売新聞)

今度は龍馬より年上「186歳」 140歳超続出 山口


2010年8月26日21時20分


 山口県防府市で、存命なら186歳となる男性が戸籍上は生きている状態にあることが26日、わかった。江戸時代の1824(文政7)年生まれで、幕末の志士・坂本龍馬より12歳も年上になる。

 同県ではこのほか、光市で1845(弘化2)年生まれの165歳の男性、周防大島町で164歳の男性、下関市で158歳の女性が戸籍上で「生存」していた。

 所在不明の高齢者が相次いでいることを受け、山口地方法務局が今月17日、同県内の全19市町に調査を依頼。26日までに回答があった17市町では、「戸籍上生存」の100歳以上の高齢者が9414人いたという。生きていれば160歳以上が12人、150歳代が33人、140歳代が186人に上るといい、同法務局は「まさかこんなにいるとは」と驚いている。

 各自治体は今後、こうした戸籍について法務局の判断を仰ぎ、許可が出たものから順次抹消するという。同法務局戸籍課は「生きている可能性がどれだけあるかを個別に判断するしかない。作業にどれだけ時間がかかるかわからない」としている。

 九州ではほかに、熊本市で152歳女性、大分市で141歳女性、鹿児島市で140歳女性が、いずれも戸籍上は生存状態になっていることが各市の調査で判明した。

 120歳以上(今年12月までに)で戸籍上は生存している人が315人に上る熊本市は「除籍するには親族などからの届け出が必要だが、身寄りがなかったり、戦争で家族全員が死亡して届け出ができなかったりしたためと考えられる」と説明している。

(朝日新聞

高齢者不明:長崎に「200歳」男性 青森、秋田にも


2010年8月27日 21時1分 更新:8月27日 23時41分


 戸籍上は生存する「超高齢者」の存在が相次いで発覚している問題で、長崎県壱岐市は1810(文化7)年生まれの男性の戸籍が残っていたことを明らかにした。生きていれば今年200歳で、作曲家のショパン国定忠治と同い年となる。

 市によると、男性の住所や誕生日は不明。06年に戸籍を電算化したが、高齢者の戸籍の見直しはしていなかった。戸籍がありながら住民登録がされていない120歳以上の高齢者はこの男性を含めて72人おり、市は「今後速やかに実態調査をして、戸籍の削除などを進める」としている。

 近代の戸籍制度は、1871(明治4)年制定の戸籍法に基づき始まり、翌72年に初の全国調査が行われて戸籍が作成された。

 27日はこの他に、青森市で184歳女性▽東京都中央区で177歳男性▽横浜市秋田県能代市で170歳男性−−が戸籍上「生存」していることが分かった。【蒲原明佳、前谷宏】

毎日新聞


これはむしろ微笑ましい。
役所の戸籍管理の杜撰と思う向きもあるかもしれないけど、実体不明でも、戸籍の中だけで長寿を重ねていく人がいてもいいじゃないですか。
戸籍は国民の生死をあまさず記録反映していなければならない、それが近代国家・現代国家、と考えてしまうその前提が一種の「思考の罠」ではないかと思ったのは、生死所在不明高齢者問題の時と同じです。公文書至上主義の観念の人には我慢ならないことなんでしょうけどもね。
この超高齢者の方々があっさり除籍されてしまうなら寂しいですね。特に問題とされることもなく、このまま200歳でも300歳でも1000歳までも長生きしてほしかったですよ・・・


戸籍上に、あり得ないような超高齢者が生存していたっていいじゃないですか その2

戸籍上に、あり得ないような超高齢者が生存していたっていいじゃないですか その3