贈り物をするなら相手が何を必要としているのか確かめてから贈ればいいのに

タイガーマスク」善意続々、贈り物全国で


 漫画「タイガーマスク」の主人公・伊達直人などを名乗った児童養護施設などへのプレゼントは、10日も横浜市福島県いわき市などで少なくとも8件が確認された。昨年末から続く贈り物は分かっているだけで計16件となった。

 岩手県花巻市のスーパー・イトーヨーカドーで9日夜、投書箱に現金10万円入りの封筒があるのを店員が見つけた。「伊達直人」の名で、「全国にタイガーマスクが居るんですよ。未来ある子供達のために使って」などと記してあった。横浜市青葉区児童養護施設「県立中里学園」には10日、鉛筆削りや色鉛筆などが届いた。「タイガーマスク運動の志に共感した。伊達直人」との手紙があった。

 静岡市葵区児童養護施設「静岡ホーム」には8日、ランドセル6個がかばん店から届いた。同施設には7日も現金10万円が届いたばかり。かばん店の店長によると、贈り主は60歳前後の男性で、「東京から来た」と話したという。


(2011年1月11日 読売新聞)

善意でもって贈り物をすること自体は否定はしませんが、児童養護施設ではランドセルについては無くて困っているものでもないようです。
初めに贈った人は、恵まれない子供達の施設ならランドセルが不足しているんだろうと想像して贈ったのでしょうが、それが美談として報じられると、そうかランドセルを贈ればいいんだ、と模倣して特に必要とされてもいないランドセル寄付が各地で相次ぎはじめるのは、善意だとしても深くものごとを考えていない善意ばかりだなあ、と思いました。
現実には、よほど手に入れられないものなら別ですが、人に贈って一番喜ばれるのはやはりお金です。
夢、は無いかも。