物を捨てる際には欲をかかずに思い切りよく捨てるべきこと

物を捨てる話の続きです。
物を処分し捨てる時は思い切りよく捨てましょう。
ただ捨てるのは勿体ないから、リサイクルで引き取ってもらえるかも、とか、本とかCDなら中古屋に売れるかもとか、ネットオークションでたいしたものでもないと思った不用品を出品したら高値で落札されて儲かったとかいう話を聞くと、やはりただ捨てるのは惜しいから少しでもいいからお金にならないかな、などと欲が出てしまいます。お金にはならなくても、自分は必要なくても他の人は要るかも、などとも考えたりする。
しかし、そんなことを考えていても機会がなければいつまでもに手元に置いておかなければなりません。オークションで売れる時を待っていても永久に来ないかもしれない。また、一つ一つの物に対してそんなことをやり始めればまた非常に面倒くさい。それで、結局先送りになっていつまでも処分できなくなる。
また、自分の要らなくなったものを他人に使わせたいという考えは、ある意味傲慢でもあります。
とにかく、勿体ない、という気持ちをまず捨てましょう。「勿体ない」、これこそが身辺整理・片付けの最大の敵なのです。
極端な話、たとえ国宝級の美術品であっても自分が必要ないと思ったら、思い切りよく破却(売ったり譲ったりするのではなく価値を無にするため壊して捨てる)しましょう。これほど価値のあるものを潔く捨てられたのだから、それより価値の低いものは何でも捨てられるという心境になります。売るとか譲るとかばかり考えていると、価値のあるものは手放せても、売れそうもないガラクタばかり処分できず抱え込まなければならない羽目になります。
これは、昨日の記事の、一番大切な物からまず捨てていこう、とも繋がります。


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煩悩や執着を捨てる悟りへの道は物を捨てることから始めよう