若者の高級ブランド離れの原因

若者が高級ブランド品(車なども含む)に興味を持たなくなったのは、それが10人のうち8〜9人が手に入れられる、経済的その他の事情で多少難しくてもなんとか無理すれば持てる、そんなものなら持たなければカッコ悪いし持たないと少数派になってしまい肩身が狭いから競って持とうとする、でも手に入れられるのが10人のうち1〜2人である状況なら、8〜9人は経済的その他の事情で持つことがほとんど不可能な状況なら、持っても少数派になってしまうし、所有競争にさえ加わらない大多数の者に対して持つことを誇示したところで虚しいだけ、なので無理しても持とうという動機も無くなる。
みんなが持ってるから・してるから、自分も持つしする、みんなが持ってないから・してないから、自分も持たなくてもしなくてもいい、ということで、若者の○○離れは価値観の多様化ではなく、価値観(みんなと同じがいい)は画一的だがその方向が変わっただけとも考えられる。
だから、高級ブランド品を持とうという気運が起こるとわれもわれもと持ちはじめ、高級ブランド品を持たなくてもいいとなると、誰も持とうとはしなくなる。
他人が持っていないものを持ちたいという気持ちも、他人も持ちうる範囲において他人が持ってないものを持つことにこそ意味があるのである。