ジャズピアニスト、ビル・エバンスについて。
音楽じたいのことではなく、1950年代と1970年代では別人のように風貌が違って見える、という話。
1959年のこの有名なアルバムのジャケットでの風貌は、短くした髪をかっちり撫で付け、背広にきちっとネクタイを締め、几帳面な学者のように知的で枯れた風情さえ漂わせています。この時30歳です。
それが、1970年代になると、髪を伸ばして髭を生やし、眼鏡は色付きになり、派手なシャツをラフにはだけ、ジャズというよりもフュージョン系のミュージシャンに見えますね。枯れた堅苦しい雰囲気からヒップなイメージに変化しています。この写真の時40代半ばぐらいです。
1974年のこのアルバムジャケットでもずいぶんイメージが変化していることが分ります。
ファッションは時代に合わせてこのように変化するわけです。
(追記)
Wikipediaの記事によると、ビル・エバンスが風貌を変えたのは、ドラッグの影響で顔にむくみが出てきたのを髭や髪型などで隠すためだったともいわれているようです。