命令を意味しなくても命令形で文を止める用法について

〜にせよ、〜にしろ、という用法について
から続く。


「後は野となれ山となれ」といった慣用句や、「好きなようにしろ」「どうにでもなれ」といった投げやりな気分を表す言い方の場合に、「なれ」「しろ」など命令形で文を止めることがある。このような言い方は、特に何かを命じているのではなく、後には「(しかし)それでどうなろうが自分は構わない」のような含意が発話されないとしても続くわけである。
これらも、逆接が後に来る場合命令形で文をいったん止める例と言えるだろう。
これが起こる理由は何か。