マッキントッシュとは結局なんだったのか

昔の、1990年代初頭までのマッキントッシュとは、只のパソコンというよりも洗練されているけどかつ親しみやすいしゃれた文房具のような便利な道具という感じで、使う人を有能に見せるような、実際、使いこなせば有能になる手段にもなりえたようだけど、それはまだMacといえどもハードやソフトの能力が乏しく、その中で使いこなせる人がいろいろな技を編み出していき人に抜きんでた仕事をした、「クリエイティブ」ともいえた、そこの可能性に、夢や未来を感じさせた、それが、ハードやソフトの性能が上がってメニューやツールで一発でその効果が発揮できるようになっていき、すると、コンピューターを使用してもなお手間がかかっていた作業は、一つやれば良かったところが、簡単にできるようになると、作業の価値がデフレ化し、とにかく量をこなすよう求められるようになっていく、もはやクリエイティブ性などはどこかへ行き、Macはコンピュータで体力仕事をするための工具となっていった、Windows95が出るあたりからそうなっていった。自分がMacに触れたのはその頃だったと思うけど、まだその構図が見えていなかった。自分は趣味のパソコンとしてMacを買ったので、そのあたりはどうでもいいといえたが、自分が憧れているプロが使うのと同等の道具を自分も所有するという自己満足だろうか。