低体温症

大雪山系で登山客10人が遭難するという惨事があって痛ましい限りだが、この事件で、松本清張「遭難」という小説を思い出した。登場人物の一人が夏の山で遭難、凍死する場面があるのだが、その際に錯乱状態に陥り服を脱いで暴れ出す描写がある、これがいまいちピンと来なかったが、低体温症の症状に錯乱症状がある、とこのたびの事件の報道で分かり、かの登場人物もそういう状態になっていたわけだと腑に落ちた。重大事件なのにこんなことを思い出して不謹慎ではあるが。