スマリヤン『決定不能の論理パズル―ゲーデルの定理と様相論理』p.57に載っている練習問題3。
命題p3が次の2つの命題の論理的帰結であることを示せ。
(1) p1≡¬p2
(2) p2≡(p1≡¬p3)
(解答)
命題XとYについて、X→Yが常に真ならばYはXの論理的帰結である。
(1)と(2)から命題
((p1≡¬p2)∧(p2≡(p1≡¬p3)))→p3
が常に真であることを確かめればいいのだが、真理値表にして考えてみると、まず(1)と(2)から
¬p1≡(p1≡¬p3)
として
p1 | ¬p1 | p1≡¬p3 | ¬p3 | p3 |
---|---|---|---|---|
1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
0 | 1 | 1 | 0 | 1 |
となってp3は常に真なので、後件p3が常に真なのだから、命題全体も常に真になり、p3が(1),(2)の論理的帰結であることが分かる。
- 作者: レイモンドスマリヤン,長尾確,田中朋之
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(追記)
普通に、p1,p2,p3で、8通りの場合を真理値表で確かめるのが面倒なので、ちょっと手を抜いたやり方にしました。