「デパート」はもう古い? 今は「百貨店」と呼ぶ?

「『超』を付けるのはもう古い!?  古い人間だと思われそうな死語予備軍」
http://news.mynavi.jp/c_career/level1/yoko/2012/10/post_2333.html
という記事を読むと、


・「『ズボン』という言葉を使った際、10代の子に『それもう死語です』と言われた。今は『パンツ』と言うらしい」(35歳/女性)
・「『コーデュロイ』を『コールテン』と言っていた」(27歳/女性)
・「『カップル』のことを『アベック』」(24歳/男性)


といった20年以上前から出ているようなネタに交じって、


・「母親に『デパートに行こう』と言われる。『百貨店』と言ってほしい」(23歳/女性)


というのが目を引きました。


「デパート」よりも「百貨店」の方が古くて時代がかった呼び方ではないのかと思われるのに、その方が新しいとはどういうことだろうか。


想像してみると、「デパート」というと、昭和の駅ビルのような野暮ったいイメージだったり、ちょっと大きめのスーパーとか、専門店とか雑多な店が集まった商業施設などが「○○デパート」と称したのが、今や商店街空洞化などですっかり寂れてしまっているイメージだったりするのかもしれません。(今年閉館した立川駅北口の寂れた商業施設も「第一デパート」という名称でした。)


つまりデパートという呼称にはどこか安っぽさがつきまとうようになるとともに、あまりにも親しまれすぎたカタカナ語だから価値が下落した。


一方、「百貨店」というと、三越伊勢丹などの高級感のある老舗の「百貨店」のイメージであり、お洒落でもある、ということなのかもしれません。


軽い語感の「デパート」よりも格式ありそうな「百貨店」という呼称が好まれるようになった、というあたりに落ち着くのかもしれません。


また、関東では「デパート」、関西では「百貨店」と呼ぶ、という話もあり、一種の方言差もありそうです。


はっきりしたことは分かりませんが、とにかく、「デパート」よりも「百貨店」の方が新しいと感じる人がいるのは面白いことだと思いました。