謀略事件の道具は鉄道から飛行機へ

以前、松本清張をよく読んでいたので、『昭和史発掘』や『日本の黒い霧』に思いを馳せ「謀略事件の道具が鉄道から飛行機へ」ということを考えてみた。

近現代の日本史に大きく関わる、謀略事件の道具は、国内の鉄道から満州の鉄道へ移り、戦後国内の鉄道に戻り、さらに舞台は空へと移ったとも見える。
鉄道を道具に使った謀略事件に関して松本清張は、戦前の石田検事怪死事件は戦後の下山事件の教科書となったのではないかと述べ、つまりこういうことを実行する闇勢力は戦前戦後に亘って連綿と一環して続いていることを示唆している。
これについて自分は特に何か説なり結論なりがあるわけでもない。メモとして記す。



鉄道を使った謀略事件(戦前)


・石田検事怪死事件(1926年(大正15年)10月30日)
張作霖爆殺事件(1928年(昭和3年)6月4日)
柳条湖事件(1931年(昭和6年)9月18日)


その後に来たもの

満州事変(1931年(昭和6年)9月〜)



鉄道を使った謀略事件または不可解な鉄道事故(戦後)


・人民電車事件(1949年(昭和24年)6月9日)
下山事件(1949年(昭和24年)7月5日)
三鷹事件(1949年(昭和24年)7月15日)
松川事件(1949年(昭和24年)8月17日)


その後に来たもの

朝鮮戦争勃発(1950年(昭和25年)6月)


JR福知山線脱線事故(2005年(平成17年)4月25日)←これは謀略には関係ないと思うが規模が大きかったので参考として



飛行機を使った謀略事件または不可解な航空機事故


・もくせい号墜落事故(1952年(昭和27年)年4月9日)
日航機羽田沖墜落事故(1982年(昭和57年)2月9日)
大韓航空機撃墜事件(1983年(昭和58年)9月1日)
日航ジャンボ機墜落事故(1985年(昭和60年)8月12日)
大韓航空機爆破事件(1987年(昭和62年)11月29日)
911テロ(2001年(平成13年)9月11日)


その後に来たもの

冷戦の最高潮と終結(1989年(昭和64年・平成元年))、そして米軍が主導する対テロ世界戦争へ・・・


これも大量交通機関の主役が鉄道から飛行機へ移ったことに伴うものだろうから、それ以前の謀略事件の道具は船だったのだろう。



(追記)
2011年(平成23年)3月11日に東日本大震災が起こり特に津波被害で万を超す犠牲者が出る大惨事となり、さらに原発事故まで誘発されたが、これも謀略には関係なかろう。地震兵器だとかの陰謀論を唱えている人もいるようだが、ありえそうもない。
ここでいうのは大量交通機関が謀略の道具に使われるという設定の話だから、次に宇宙船が一般的交通手段になったらまた宇宙船で何か起こされるなどは、まだ遠い先のことだろう。