注目されていた民主党代表選挙では、首相の菅直人氏が、小沢一郎前幹事長を破り再選という結果になりました。
一貫して小沢一郎氏に批判的だった大手メディアの下馬評通りでした。
ここでは、政治的なことは措いて、小沢一郎氏の敗因の一つは、ずばり、女性に受けなかったからだとみます。
さて、ここで唐突ですが、清原宗明著『ホモタイム』(太田出版)という本を挙げます。ホモ雑誌のカメラマンなどで活躍してきたホモの著者が、ホモにまつわる蘊蓄のようなものを述べたエッセイです。
この中に「ギョッ!「小沢一郎」がオナペットの美少年」という章があります。そこから少し引用します。
若い女性百人に聞きました。「小沢一郎と田村正和」どちらが好き? 結果は見るまでもありませんよね。百人ゼーンブ田村正和に決ってます。
ではホモ百人に聞きました。どうしても二者択一しろ、といわれれば田村正和を選ぶ男が二割くらいはいるかもしれない(ひょっとしたら九十人、小沢を選ぶかな? 実際調べてみたいものだ)。田村正和を真田広之や風間トオルに入れ変えても大差はないでしょう。
「小沢一郎と赤井英和」ではどうだろう。女性は同じく全員赤井英和を選ぶだろう。使い古しのテンプラ油をくぐり抜けてきた、ヌリカベ顔の小沢一郎のオヤジキャラクターは徹底的に女の子に嫌われている。ホモの場合も相手が赤井君となるとドッと赤井に票が流れる。九十五人くらいか。しかし、カタクナに”小沢一郎が好きっ!!”というホモ君が確実にいる。
(中略)
今まで『さぶ』(引用者注、ホモ雑誌)のモデルになった男の子で、ファンレター募集のコメントに「小沢一郎が理想のタイプです。ああいうたよりになる優しそうな中年の方からのお手紙待っています」と書いた人が二人いた。二十二、三歳の引き締まった体の坊ちゃんタイプの好青年であった。読者からのお便りにも「小沢一郎が好き」というのがたまにある。どうやら小沢一郎とヤリたい、と本気で思っているホモ君達がいるらしい。ホモ世界をよく知っている人にとっては当たり前で、”オヤジっぽい中年フトメ好き”のジャンルが以前から存在していて、そのジャンルに属する男は、同じフトメのオヤジタイプと、小柄で大人しい坊ちゃんタイプの男の子だ、ということも分っている。別に不思議ではない。(後略)
(引き合いに出されているタレントなどがやや古い感じがするのは、この本が1994年初版だからです。)
だから小沢一郎はホモにしか受けないとみるのではなく、ここで言う「ホモ」を「男の魅力をよく分っている者(男女問わず)」と解釈すれば、ここで示唆されていることの意味は明らかでしょう。
悪相というか容貌魁偉というかそういうタイプの小沢一郎氏に比べて、菅直人首相や、例えば小泉純一郎元首相(およびその子息小泉進次郎代議士)などは、まあどちらかといえば男振りはいい方です。少なくとも小沢一郎氏よりは普通の若い女性には好まれるタイプでしょう。
現代の大手メディアでは、どうしても(若い)女性に最大限の気を使わなければやっていけないから、小沢一郎タイプは嫌われることになる、とみます。
ホモタイム 表紙
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