音象徴・音表象

音象徴・音表徴とは、擬声語や擬態語など音がイメージを直接表しているようなものをいう。
動物の鳴き声を表す語もその一つであり、動物の名にはそのような音象徴に由来するものがみられる。ねこ・猫(マオ)、からす・crow、などは鳴き声からきているといわれる。
音象徴・音表徴は、シニフィエ(意味内容)とシニフィアン(音声面)の結びつきは恣意的であり特に必然性はないという考えから、ことばにおいて例外的なものとみなされる。
ただし、日本語には、オ丿マトペ(擬声語・擬態語)やそれら由来の単語がかなり多いので、音象徴・音表象は例外的な存在にとどまらない重要な意義をもっていると思われる。言霊思想で言葉が単なる音以上の意味を持つのもそれと無関係ではなかろう。