ビーチ・ボーイズの『スマイル』ついに公式発売

「今年結成50周年を迎えるビーチ・ボーイズの、封印された未発表作『スマイル』が遂に公式発売!
初回生産限定の超豪華盤!
5CD+2LP+2シングルEPに豪華ブックレット、ポスター付」
http://www.amazon.co.jp/Smile-Sessions-Beach-Boys/dp/B004RFYEEC/ref=pd_rhf_p_t_1
The Smile Sessions Box Set The Smile Sessions Box Set
というものが発売されるようです。
長いことビーチ・ボーイズの未完の傑作と言われていた『スマイル』は、2004年にブライアン・ウィルソンのソロ名義で公式発表されています。
それを聴いてみたことはありますが、意外性がないというか、それまでに公式・非公式にさんざん出回っていたスマイル音源とほぼ同じ聞き覚えのあるパーツに部分的に新たなパートがごくわずか加えられただけだったので、全く目新しいものが出てきた訳でもなく、もの足りない感じがありました。
演奏は新録でしたが何かこぢんまりとまとまりすぎて(音が奇麗すぎて)、アメリカ開拓の歴史をテーマにしたという『スマイル』の雄大なテーマがあまり伝わりませんでした。ブライアン・ウィルソンの歌声が衰えていたのは仕方ないでしょう。
サウンド&レコーディング・マガジン』2004年12月号に載っていた制作の裏話を読むと、中心になって制作にあたったのはブライアン・ウィルソンのサポートバンドのリーダー、ダリアン・サハナジャであり、ブライアンが『スマイル』の内容をほとんど忘れてしまっていたのを、少しづつ記憶を掘り起こしながら再構成していったそうです。なので実際はブライアンの「スマイル」というよりもダリアンの解釈による「スマイル」であったようです。
さて、今回出る『スマイル』はどのようなものになるのでしょうか?
このセットの構成を見ると、完成版としての『スマイル』とセッションのテイク違いを集めたものから成り、さらにアナログ盤も付いています。