神田司町にあった堂々とした看板建築

神田にあった花与という生花店。ちょっとしたミニビルディングという風情のある三階建て看板建築。
写真は十数年前のものなので現存しているかは不明でしたが、ネットで見るとどうやらまだ存在しているようです。


(追記)
Googleの地図・ストリートビューで見るとこの場所(千代田区神田司町2-8)にはすでに存在していないようです。ここは駐車場になっています。

そこでさらにネットでさぐると、この建物をめぐるとぼけたエピソードがありました。
千代田区では、古くて趣のある建物を選び「景観まちづくり重要物件」に指定しているとのことで、その制度ができてこの店舗がそれに指定されたのが平成15年6月、その銘板を作って平成17年に届けに行ったらすでに空き家になっていて、しばらくして次にまた行ったらこの店舗は撤去されて無くなっていたそうです。
それに指定されても土地建物の譲渡売却や解体に制限がかかるわけではないとのことですが、銘板を渡しにいくタイミングが悪くてうまく引き継ぎができずにいるうちに建物が取り壊されてしまったとか、解体撤去の際も所有者から役所に確認があったが担当職員が自由にしていいと答えたから解体されたとか、なんだか間のぬけた話をしています。→平成21年度 第2回千代田区景観まちづくり審議会 会議録(4〜6ページあたり)
それによると、この実物が無いのにずっと「景観まちづくり重要物件」に指定されていて、去年ようやくそれが解除されることになったわけです。