迷いと悟りに関するメモ

迷いと悟り
迷いの中に生きている人間にとって迷いから抜け出した境地とはいかなるものか? 
畢竟、迷いと、そこから抜け出した境地=悟りは同じものであり、迷いの中にこそ悟りはある、迷いだの悟りだの分別臭く分けるようのものでもなく、悟ったからといって迷いから抜け出しそのままどこかへ飛んでいってしまうものではない、悟っても迷いの世界にすぐ戻ってこそ悟りは生かされる、と、こんな考えもできるわけですが、果たしてそれでいいのか?
さて、何が言いたいのかというと、悟ってどっかへ行ってしまってもいいような気がします。悟ればつまらない日常の迷いの生活も気にならなくる、なんていうのも単純に過ぎる。社会にしがらみがある人は、悟ろうがどうしようがどっかへ飛んでいっちゃうわけには行かない。しかし、真に「出家」な身の上にある人にとってはそれはどうでもいい、ということじゃないでしょうか。