愚かな僧が阿羅漢果を得た話

何で読んだのか出典は忘れましたが次のような話が印象に残っています。

仏教には四果といわれるものがあって、修行の階梯のことで、それぞれの境地を下から、預流果・一来果・不還果・阿羅漢果と言います。阿羅漢果は仏の境地です。

仏教教団にある愚かな修行僧がいて先輩僧たちが果のことを話していると、果と言うのは果物のことだと思い、何々果とはどういう果物ですかと聞いてみた。兄弟子たちはこの僧をからかうつもりで、果物を一つこれが預流果だよと投げて寄越した。そして次々にこれが何何果だと果物を投げて寄越し、最後にこれが阿羅漢果だと果物を投げ渡されたのを受け取った時、この僧ははっとして悟るものがあり実際に一遍に阿羅漢果を得た。

というものです。