このたび初音ミクV3を導入しました。
初音ミクの他、DAWソフトのStudio Oneの機能限定版が付属しているセットですが、DAWはすでに手持ちの使い慣れたAbleton Liveがあるのでこちらを使うことにします。ホストアプリケーションからプラグインとして初音ミクを編集するPiapro Studioというソフトを立ち上げる方式です。(当方の環境はMacOSX10.9)
さて、インストールしてアクティベートも済ませ、Ableton LiveからPiapro Studioを起動してみると、いきなりクラッシュ。Liveごと落ちました。Piapro StudioはOSX 10.9以前に出たソフトだから対応してないのかなと思って調べてみると、発売元のクリプトンのサポートページ(http://www.crypton.co.jp/mp/do/support/vi_engine?id=26)から最新アップデータをダウンロードできることが分かり、アップデートをかけてみると今度はうまく起動しました。
マニュアルをほとんど見ないで直感で触ってみているうちに基本的な使い方は何となく分かったので、歌を入力してみました。どういう歌詞にするかということに一番悩みました。
とりあえず次の詞を作って入れてみました。
いつかしら 虹の道 ふわふわと歩いてく
夢の中 面影も 蜜のように溶けてくの
Piapro Studio 入力画面。
画面左上のほうの歌に表情をつけるパラメーターはまださっぱり分からないのでただそのまま入力しました。なのでやはり歌だけ聴くとかなり不自然に聞こえたのですが、バックをつけると不自然さがいくらか緩和されました。
そうしてできた曲の断片のようなものがこれです。(約35秒)
パラメーターの使い方は今後の課題ですね。
その他気付いた点。
・Piapro Studioは1小節目の頭から歌わせることができない。歌い出しの関係で必ず無音時間が入る。
・Piapro Studio内の再生ボタンを押してもうまく再生されないときがある。またLiveでオーディオ書き出しをするとPiapro Studioのトラックだけピッチがおかしくなってしまうこともあった。このときはとりあえずLiveの環境設定で入出力サンプルレートをいじったり(48000→44100→48000のように変更すると)、オーディオ出力先を選び直したりすると、正常になるようだ。
・Piapro Studioを再生していると、パソコン(MacBook Pro)のファンが激しく回り出す。CPUにかなり負荷がかかっているらしい。(一応、2.2GHz Core i7 メモリー8GB) ソフトシンセ数トラックのバックと一緒に再生してLiveのCPUメーターでは15%程度になっているが、アクティビティモニタで見るとLiveが150%位になっている。
Ableton LiveとPiapro Studioの相性はあまり良くないのかもしれない。
(追記2)
・Piapro Studioはサンプリングレート44.1kHzで使うことが推奨されているのだった。バッファサイズも大きめに取らなければならないらしい。(http://www.crypton.co.jp/mp/do/support/faq?id=469)
サンプリングレート44.1kHz、バッファサイズを512sampleにして同じプロジェクトを再生してみるとCPU使用量は90%程度になった。
そして、プロジェクトのサンプリングレートとオーディオ書き出しのサンプリングレートを合わせないとピッチが変わってしまうのだった。
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(追記)
もう一つ試作してみました。パラメーターの使い方が少し分かってきたのでいじってみましたが自然な歌い方にするのはなかなか難しいようです。
(約35秒)
・歌詞
昨日買った上着をどこに来て行こうか 誰からもきっと呼ばれない私
いつもちょっと楽しく だけどもっと寂しく それが普通で悲しくないけど
さらにもう一つ。
(約35秒)
・歌詞
知らない街 歩いてみる こんなにも心揺れている
真っ青な空の白い月を どこかで見てる一人の人
歌や音楽を作るだけでなく言語学の研究にも使えるかな?