銀座の昭和通りの晴海通りとの交差点近の角地近く(中央区銀座5-13-18)に建つ、一見、色が違う二棟のビルが並んでいるようで実は一つの建物というこの改造社書店ビルは、不思議なビルのまま、現存しています。
昭和初期の建築と思われますが詳細不明。
もとから左右で違っていたわけではなく、一つのビルの左右で持ち主が異なり、右側の方がだんだん装飾的な部分が取り外されていき色も白くして、こうした状態になったようです。
この写真を撮った1980年代後半頃には左側に瓦葺きの庇が付いていますが、1980年代のもっと早い頃にはまだ右側にも庇や装飾がつながっていたことが、こちらのブログ↓の画像で確認できます。現在は、左側の庇の瓦もなくなっています。
東京 DOWNTOWN STREET 1980's 中央区銀座
改造社書店ビルの左隣の小さなビルは現存していません。
二つのビルのように見えて実は一棟のビルが、京橋(中央区京橋3-7-9)にもありました。都営浅草線宝町駅のあたり、東京国立近代美術館フィルムセンターの近くです。
ビル自体は橋本ビルというようで、昭和初期の建築と思われますが、この写真を撮った昭和末期には、ビルの右半分(北側)、東京搬送機(株)が入っている部分が手入れされてきれいな状態なのに対し、左半分(南側)はかなり古びたままになっていて別のビルのように見えます。現在、左半分の外装が真っ黒にリニューアルしてあり、さらに別々のビルである感が強まっています。