「メタボな子減少 文科省調べ」というニュースに思う。貧困化によりついに来るべきものが来た?

メタボな子減少、視力の低下は続く 文科省調べ


2010年12月9日22時58分


 「メタボ」な子は減少したが、身長はこれ以上伸びず――。文部科学省が9日に発表した今年度の学校保健統計調査(速報)で、子どもたちのそんな傾向が示された。身長はこの10年は頭打ちとなる一方、健康志向で太り過ぎへの気配りは広がったようだ。視力の低下に歯止めがかからず、携帯電話の普及といった生活の変化への対策の遅れも映し出された。
 調査は4〜6月、5〜17歳を対象に実施。身長、体重は約70万人、視力などは約335万人を抽出調査した。
 肥満傾向の子どもは2001年度前後をピークに減少が続く。06年度と10年度で比べると、全体に占める割合は9歳は9.70→8.30%、12歳は11.73→9.98%、15歳は11.98→10.52%に減少。平均体重も大半の年代が前年度より減少か横ばいだった。食べ過ぎの制限や運動習慣を取り入れる家庭、学校が広がった影響もあるとみられる。
 身長も男子は前年度と比べて、全年齢で減少か横ばいだった。増加した年齢がなかったのは初めて。女子も13、17歳を除くと減少か横ばいだった。身長は戦後、栄養状態の改善から一貫して伸びてきたが、00年前後から横ばいになっている。
 一方で、視力低下やぜんそくに悩む子どもたちは増加。裸眼視力0.3未満の割合は10年度、小学校が7.55%、中学校が22.25%で、この5年でそれぞれ1.8ポイント、2.6ポイント増。小学校は過去最悪の割合だ。
 日本子ども家庭総合研究所の衛藤隆副所長は視力低下について「暗い中で、目から近い距離にある携帯電話やゲームを使う子どもが増えていることが背景にある。目を休ませるなどの指導が足りていない」。(井上裕一)

朝日新聞


子供の肥満傾向が減り平均体重・身長も横ばいか減少しているというこのニュース。
この記事では、健康志向で食べ過ぎの制限を取り入れる家庭が拡がったとか解釈していますが、ひょっとしたら、食べ過ぎの制限も健康志向ではなくむしろお金がなくて子供に充分に食わせてやれなくなってきたということなのかも?
貧乏人は安いけどカロリーが高いだけの栄養が偏ったジャンクフードばかり食べて肥満してしまうというのは大人はそうでも、成長期の子供は、偏った栄養しか摂れなければ、満足に栄養が摂れなければ、やはり発育も悪くなるのではないでしょうか。だから身長も体重も伸びなくなってきている。
また、貧しくなっておやつ的なおかし等も食べられない子供も多くなっているとも思います。

つまり、貧困化により、記事内にもある「戦後の栄養状態の改善」がついに「栄養状態の悪化」に転じたのでしょう。