心休まる音楽 フリップ&イーノ『イヴニング・スター』

イヴニング・スター 2008リマスター・ヴァージョン(紙ジャケット仕様) ブライアン・イーノロバート・フリップ イヴニング・スター 2008リマスター・ヴァージョン(紙ジャケット仕様)

イーノの純環境音楽はさすがに単調過ぎて、聴いていると退屈してくるからBGM以上には聴く気にはならないけど、もうちょっとちゃんと聴きたい時にはこれ。
嫌味にならない程度の単純だけどきれいなメロディーが反復しながら変化していく。シンセサイザーエレキギターだけの演奏をエフェクターやテープ操作で加工した美しい音。ジャケットもきれい。1975年作品。
ただし後半(LPだとB面全部)は、かなり前衛的でメロディ感にも乏しいしノイズ音楽なのでほとんど聴かない。


 JON HASSELL & BRIAN ENO Fourth World, Vol. 1: Possible Musics
イーノならこれも良い。偽アフリカ音楽といってしまえばそれまでかも知れないけど、ポコボコいうパーカッションや歪んだラッパが野性土俗的。ベースもカッコいい。でもマイルス・デイビスの似たような路線の作品やアフロファンクまでには熱くはならない。これもテープ加工などで音を作り込んでいる。1980年作品。


このアルバムの続編とも言うべきPOWER SPOTについてはこちら(謙遜と謙譲の音楽)に詳しい解説がされています。