被告の格好

読売新聞の記事によると

被告はネクタイ・靴姿、裁判員に予断与えぬ対策で


 21日にスタートする裁判員制度で、法廷での被告の姿が大きく変わる。

 これまでは拘置中の被告がジャージーなどを着て、手錠・腰縄姿で入廷する光景が一般的だったが、「犯人という予断を裁判員に与える」との指摘があるため、法務省は被告に貸与するネクタイや靴を購入した。手錠・腰縄も裁判員に見せない対策が検討されているものの、保安上の懸念から関係機関の協議は難航している。
 法務省はこれまでに、結び目がほどけない取り付け式のネクタイを男性400人分、革靴に似せたかかとの部分がない靴を男女700人分、計約280万円で購入した。かかとをつけていないのは、走りにくくして、逃走を防ぐ狙いがある。各拘置所に配布し、裁判員裁判に出廷する被告に限って貸し出す。
 従来は、ネクタイは自殺防止の観点から着用を認められず、靴もサンダルに限定されていた。日本弁護士連合会が裁判員の予断を防ぐための対応を要望したことを受け、法務省は運用を変更。同省幹部は「保安上問題がない形状の物があったので譲歩できた」と話す。
 昨年7月に東京地裁で行われた模擬裁判では、今回購入したものと同様のネクタイと靴が試験的に使われた。無罪を主張した被告の印象について、裁判員役を務めた自治体非常勤職員の女性(44)は「きちんとした格好をするのは(有罪という印象を与えないために)良いことだと思った」と語ったが、男性会社員(42)は「身なりよりも、むしろ被告の言動などで判断した」と影響を否定している。
(後略)

とのこと。
これは、男性会社員(42)氏の対応が正しいでしょう。見た目で判断しない。他の人もそうあるべき。
被告が保安状の理由からだらしない格好を余儀なくさせられているというのは、犯人という予断を与えるというより、屈辱的な扱いで問題があると思うけど。