5月21日から裁判員制度が始まりますが

裁判員制度は大丈夫なのだろうか。例えば守秘義務
人は自分の体験を他人に話したがる習性がある。職業上知った秘密は口外しないというのが成り立つのは職業倫理が期待できるからで、職業でもなく一回だけしかやらない裁判員で知り得たことを終生秘密として守り通せるか。重大な秘密だとされれば余計話したくなるものだ。20歳でやったとしたら死ぬまで数十年誰にもいえない。苦しい。厳罰になろうとうっかり話してしまう人が続出するだろう。ここまでの範囲が秘密でそれ以外は構わないと定められていても、実際はそう簡単に割り切れるものではなく、秘密でない部分を話しているうちについ話が及んで秘密の領域まで話してしまうということも充分あり得る。
また、裁判員経験者を社会は温かく迎えてくれるだろうか。例えば職場でも、あの人は裁判員という特殊なことをやった人、という色がついて見られるのではなかろうか。死刑を下した同僚に、普通に接することができるだろうか。
いろいろ考えさせられることが多い制度である。
マスコミは総じて問題点は指摘しつつも制度は支持するという姿勢のようだ。明確に反対を唱えられない空気のようなものがあるのだろうか。少し不思議だ。