熟練工が要らなくなると

住宅設備のうち給水(給湯)配管では、古くから一般的な、一本一本塩ビ管をつないでいくという方法から、ヘッダー工法という、集中ユニット式のものをつなぐ工法へと変化しました。
これは塩ビ管のような熟練は要らず、少し訓練すれば誰にでもできる工法であり、修理の時もヘッダー部を交換すればよいので簡単です。
ただしその反面、未熟練の配管工が大量発生することになりました。
それにより、ヘッダー工法を用いない排水管の部分で、ベテラン配管工ならば行わなかった単純施工ミスが目立つようになり、漏水事故などを起こしています。
いろいろな産業分野で、この例のような作業の簡便化とその反面の未熟練工化が起こってきているらしい。