アメリカ先住民の言語のグリーランド語(Eskimo-Aleut語族)は日本語に似ているところがある

アメリカ先住民の言語のグリーンランド語(Eskimo-Aleut語族)について、
この言語は次のような統語法になる。


S(主語)  O(目的語) V(動詞)
tigianiaq   iglu-mut   pisug-puq
狐      家-に    行く(過去)
狐が家に帰った。


O(目的語)  V(動詞)
tigianiaq   tukuvaa
狐      見る(三人称単数男性)
彼が狐を見た。


これは直接関係がない日本語と似ている。
また前置詞でなく接辞を使うのが古典ラテン語と似ている。


ということが『The Atlas of Languages』

The Atlas of Languages: The Origin and Development of Languages Throughout the World (Facts on File Library of Language and Literature Series)

The Atlas of Languages: The Origin and Development of Languages Throughout the World (Facts on File Library of Language and Literature Series)

という本に書いてありました。
グリーンランド語(Eskimo-Aleut語族)はグリーンランドイヌイットの言語の方言の一つです。Eskimo-Aleut語族はグリーンランドからカナダ北部・アラスカなどの先住民の言語グループです。
言語類型論的には、SOVという語順になる場合は後置詞をとることが多いので、この言語が日本語と似たようになっても不思議ではありません。何となく似ているという程度の類似ではありますが。アメリカ先住民は遠い昔に旧大陸から渡ってきたモンゴロイドなので、あるいは日本語(の祖先)と遠いつながりがあるのかもしれません。