女の子同士のペアルック流行?

仲良し女子 ペアルック
街で注目 イベント感覚



派手な色柄と船員風の帽子が目を引く女子高生2人組。「とにかく目立ちたい」



白のタンクトップとデニムのショートパンツがさわやかな印象。「仲がいいのでいつもペアルックです」


 恋人や夫婦が同じ色やデザインの服を着る「ペアルック」。1970年代ごろに流行したが、近年は「気恥ずかしい」と敬遠されがちだった。

 ところが最近、若い女性を中心に、友人同士で「ペア」の装いを楽しむ若者が増えているという。

 実際、東京・神宮前の街角で、おそろいの服装をした、おしゃれな若者を何組も見かけた。



花柄のつなぎはピンクとオレンジの色違いでかわいらしく。シャツもひらひらとしたレース調で合わせた。「ポップでおしゃれな感じでしょ」



デニムと花柄の組み合わせが似た雰囲気。「洋服の趣味が一緒。今日待ち合わせをしたら、あっ、似てるねって」


 ブランドのロゴが入った白のタンクトップと、デニムのショートパンツ。全く同じ組み合わせで歩いていたのは、神奈川県から来たという高校3年の女子生徒二人。「小学校時代からの友人で、バイト先も一緒。洋服もよく同じものを買っています。おそろいの服を着て、仲の良さをアピールしたい」

 外国人観光客がカメラを向けるほど派手なペアルックで決めていたのは、福島県から遊びに来た高校2年の女子生徒たち。スカート部分に大きな水玉模様をあしらったミニドレスに、船員風の帽子姿で、存在感たっぷり。胸当て部分と帽子の色は違うが、光沢感のある靴までおそろいだ。「お互い派手な格好が好きなので、とにかく二人で目立ちたい」と話す。

 女性同士が似たような服を着る現象は「ニコイチ(二人で一人というほど仲が良いこと)ファッション」「双子ルック」とも呼ばれ、昨年頃からファッション誌やテレビで取り上げられるようになった。

 「素材や色、柄をさりげなく合わせるなどして、ペアルックを今風に楽しんでいるようです。人間関係が希薄になるなか、友人とつながっていたい気持ちを表現しているのでは」。昨年春、女性同士のペアルックを各店舗の売り場で提案した「パルコ」の広報担当者はそう話す。同じ服を二人に買ってもらえば、売り上げも倍増というわけだ。

 そろいの服を着て歩けば、街で目を引くことは間違いない。アニメの登場人物にふんするコスプレとも、通じるものがありそうだ。ペアルックの若者たちは、そんなイベント感覚を楽しみながら、仲間意識を確かめ合っているのかもしれない。(生活情報部 岩浅憲史)

(2010年9月1日 読売新聞)


面白い現象が起きているんですね。
これが、男同士でおそろいの格好をして仲むつまじくしていたら「ホモ」と見られるかもしれません。