政権交代してもやっぱり閉塞感

ここ数年(小泉政権後)は、代わり映えのしない自民党政権が続いていることが、社会の閉塞感の原因の一つともなっていて、それが昨年の民主党への政権交代へとつながった。しかし、今は、政権交代してもぱっとしない民主党政権が、社会に閉塞感をもたらしているようなところもある。政治にはもう期待できないというムードが拡がるのだろうか。
そういえばここ数十年で、円満に、かつ惜しまれつつ辞めていった首相は小泉純一郎氏だけだった。小泉時代への評価はいろいろあろうが、そういう人望があったというだけでもすごいことだ。いまだに小泉待望論のようなものさえ燻っていたのも無理のないことだった。鳩山首相が辞めるにしても冷笑を浴びながらだろうから。
小泉氏も鳩山氏もともに「変人」という評価だが、小泉氏の場合は、何をするつもりなのか分らないでも任せておけば大丈夫だろうという指導力が肯定的な評価だったが、鳩山氏の場合は、何をするつもりなのか分らない、もはや、この人にやらせていて大丈夫なのか? というレベルだろう、悲しいかな。