核密約 旧自民党政権のしたたかさ

日米密約:「説明受けた」中曽根元首相、認める


中曽根康弘元首相=2010年1月13日、内林克行撮影
 中曽根康弘元首相は30日、NHKの報道番組で核持ち込み密約について、「私が質問して、外務省が説明したと思います」と述べ、首相在職中に同省から密約に関する説明を受けたことを明らかにした。当時の同省幹部は中曽根氏に対し、「文書はないけど慣行で、(日米が)お互いに信頼関係でやっている」と説明したという。9日に公開された外交文書では、佐藤栄作内閣当時の68年から海部俊樹内閣当時の89年まで歴代首相に説明したことが書き込まれており、中曽根氏は83年1月14日に説明を受けたと記されていた。

 中曽根氏は密約の必要性について、「大局的見地で政治の知恵だ。それまでノーと言ったら安全保障は成り立たない」と述べた。【野口武則】

毎日新聞 2010年3月31日 0時10分(最終更新 3月31日 1時45分)


核密約が明らかになったら、旧自民党政権側はあっさりそれを認め、むしろ開き直るように、それが正当だった、今さらそんなことを暴き立てるような民主党政権は国際政治が分っていない、とでもいうべき論調に持っていく手法には、さすがしたたかさを感じる。