リー・ペリーのアルバムベスト1+5

だいぶ前にダブは リー・ペリーよりもキング・タビーの方が好きかもと書きましたが、聴き込むにつれやはりリー・ペリーも素晴らしいということで、個人的リー・ペリーのアルバム、ベスト1+5を挙げてみます。1+5とは何かといえば、リー・ペリーはやはり『スーパー・エイプ』が別格に素晴らしいのでこれは特別扱いにしたのです。あとの5枚は順不同です。いずれもリー・ペリーの全盛期、1970年代の作品です。


スーパー・エイプ

スーパー・エイプ

1976年作品。1音も聞き逃せない緊張感が有り、原始から宇宙の果てまで拡がるが如き昇天しそうな素晴らしい音世界。もはやダブを超越している。


Heart of the Congos

Heart of the Congos

1977年作品。リー・ペリーのプロデュース作品。コンゴスというコーラスグループ。祝祭的で夢幻的な世界感が堪らない。


Return of the Super Ape

Return of the Super Ape

1978年作品。『スーパー・エイプ』の続編。『スーパー・エイプ』に比べてこちらはゆるゆるでリラックスした感じが心地よい。


Musical Bones

Musical Bones

1975年作品。シンプルで乾いたリズムの上を朴訥な味わい深いトロンボーンが吹きまくるインストもの。(後半にボーカル曲もあり。)図太いベースも心地よい。


Double Seven

Double Seven

1974年作品。Upsettersとはリー・ペリーのバンド名義。比較的初期のダブ。シンセをダビングしたなかなかきてれつな面白い音が聞けるし、全体にポップな感じもいい。リー・ペリーの歌も味がある。リー・ペリー作品の多くはモノラルだけどこれはステレオ。


Arkology

Arkology

1975-79年作品。3枚組のアンソロジー。ただヒット曲を網羅したような作りではなくもっとマニアックに全盛期のリー・ペリー仕事っぷりのすごさが俯瞰堪能できる。


(追記)
『スーパー・エイプ』と『リターン・オブ・ザ・スーパー・エイプ』を2枚組にして、さらに1979年の傑作(基本的に70年代後半のペリー作品に駄作無し。)『Roast Fish Collie Weed & Corn Bread』も収録した『Ape-Ology』という3作品入り徳用盤も出ています。曲順やミックスもジャマイカ盤のオリジナルになっていて土俗性が高まっています。ただ、盤起こしのようでノイズがあります。

Ape-Ology (Bril)

Ape-Ology (Bril)


『スーパーエイプ』と『リターン・オブ・ザ・スーパーエイプ』を2枚組にしてボーナストラックも充実させた『Super Ape & Return Of The Super Ape』という盤も出ています。

Super Ape & Return Of The Super Ape

Super Ape & Return Of The Super Ape


(追記2)
次の作品はボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの70年代初期のジャマイカ時代の作品集になりますが、まだダブではありませんがリー・ペリープロデュースによる独特の音像でベースがものすごくぶっとく大きな音でミックスされていて身体を揺すぶるような音楽です。曲もいい曲が揃っています。

SOUL REBELS

SOUL REBELS