Mという音楽ソフトがある。初期のMac用のソフトだったが、その後もMacOSの進化に合わせたバージョンが出て、最新版(2.7.3)はIntel版のMacOSXでも動く。(http://cycling74.com/products/m/)
(MacOSX10.9でも動くが起動のたびごとにシリアルナンバーを入れなければならなかったりするなどの不具合もある。)
発売元のCycling 74 はMaxという自由度の高いプログラミングができる音楽・映像ソフトを出しているところで、Mはそのごくごく一部の機能を抜き出して特化させたものらしい。
Mがどういうソフトかは簡単には説明しづらいのだが、基本的に4トラックのMIDIシーケンスソフトで、音の長さ、強さ、順番、出現頻度などのさまざまなパラメーターに確率を取り入れていて、偶然性のある実験的なポリリズミックな音楽を作るのに向いている。使いこなすのはなかなか難しいが、複雑なことをしなくてもポロンポロンと音を鳴らしているだけでもそれなりに気持ちよかったりする。(TinyGM(http://www.vector.co.jp/soft/mac/art/se302847.html)というフリーのソフトを使ってMacOSX標準DLSシンセサイザーを鳴らしてやることで外部音源につながなくてもMを鳴らすことができる。)
下の画像のようなそっけないインターフェイス。パラメーターを操作する小さなウインドウをいくつも開いているところ。
(追記)
最新版は2014年の2月に出たバージョン2.8だが、いくつかバグがあるようで、特定のファイルを開こうとすると突然落ちたり、妙な雑音で鳴ったりすることがある。落ちるファイルはダブルクリックで根気よく立ち上げを繰り返していると十数回目で起動することがある。