Pファンクのマザーシップの元ネタが分った

ロナルド・H・フリッツェ(著)/尾澤和幸(訳)『捏造される歴史』(原書房、2012年)という本を読んだ。この第五章「天地創造説の中の人種差別と疑似歴史 II」にあった、20世紀前半に興ったアメリカの黒人中心主義の新興宗教ネーション・オブ・イスラム」の教義では、空飛ぶ円盤のような「母なる飛行機(マザー・プレーン)」という巨大兵器がアメリカを滅ぼし白人を殲滅し黒人を解放するためにいつか飛来してくるとされている、というくだりを読んで、成程、これがPファンクの「マザーシップ」の元ネタだったのかと腑に落ちた。Pファンクに出てくる「マザーシップ」というモチーフも黒人を救いに宇宙からやってくる空飛ぶ円盤なのである。


(追記)
この本のやや残念な点は、脱字や固有名詞の取り違え、否定と肯定が逆にならないと文脈上意味が通らないといった文章のミスがいくつか見られることである。原書を読んだわけではないが、訳文のミスであろう。


捏造される歴史

捏造される歴史


Mothership Connection

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P-Funk Earth Tour

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