野球賭博事件

勝敗予想サイト参考に野球賭博ハンディ設定 古市容疑者
2011年1月27日15時5分



 大相撲の野球賭博事件で、胴元の元十両力士・古市貞秀容疑者(34)=賭博開帳図利容疑で逮捕=が、プロ野球の勝敗予想サイトを参考に、賭博のハンディを設定し、賭けをする力士らに伝えていたことが、捜査関係者への取材でわかった。賭博にハンディは不可欠で、警視庁は古市容疑者がだれでもアクセスできるサイトを活用し、胴元を続けていたとみている。


 捜査関係者によると、古市容疑者は、同期入門で同じ阿武松(おうのまつ)部屋に所属していた元幕下力士・山本俊作容疑者(35)=賭博開帳図利幇助(ほうじょ)容疑で逮捕=から野球賭博の話を聞き、賭博を始めた。その後、胴元となり、2008年春ごろ、母親の米子容疑者(63)=賭博開帳図利容疑で逮捕=に「客よりも胴元になった方が金になる。賭博の金を管理してほしい。もうけた金は生活費に充てればいい」ともちかけ、米子容疑者の協力を得て賭け金を集めたり勝ち金を分配したりしたという。


 ハンディは対戦チームの戦力や先発投手などを勘案して設定する。賭けの勝ち負け予想を難しくさせ、客をのめり込ませるためにも賭博に欠かせない。


 古市容疑者はハンディの設定に、インターネットのプロ野球勝敗予想サイトを利用。サイトでは、1シーズンあたり5万円で会員登録すると、各試合のハンディや試合結果予想を見ることができる。古市容疑者はこれを参考に客に携帯電話のメールなどでハンディを伝えていたという。


 古市容疑者に誘われて賭博を始めた阿武松部屋の元力士(31)は朝日新聞の取材に、「ハンディが伝えられるのは試合開始の約2時間前。ハンディのつけ方は絶妙で、ほとんどの人が賭けで負けていた」と話す。この元力士は多い時は1試合に20万円をつぎ込み、負け金が1年間余で約200万円に達したという。


一方、元幕下力士・薮下哲也容疑者(29)=賭博開帳図利容疑で逮捕=は山本容疑者から誘われて胴元になった。ハンディは山本容疑者から教えてもらい、客に伝えていた。山本容疑者は山口組弘道会暴力団組長(死亡)から教えてもらっていたという。

朝日新聞


以前、裏社会についての何かの本を読んだら、野球賭博のことも書いてあって、賭けの対象になるのはプロ野球からリトルリーグにいたるまで野球の試合何でもとあり、上の記事にもあるハンディのことにも触れられていて、野球や野球界に精通していないとうまいハンディは付けられないからそれを作っているのはプロ野球関係者(現役含む)であろう、などと書かれていました。