林月光画集その2 月光天狗劇場

ホモ雑誌『さぶ』に連載されていた「月光天狗劇場」というホモ告白絵物語です。読者投稿のホモ体験談を林月光氏が脚色して絵物語に仕立てていたシリーズです。ここに挙げた例は1980年代半ば頃のものです。







今手元にこのぐらいしか例がないですが、これは結構笑えるのが多いので、できの良いのを集めて本にしたら面白いかも(誰が買う?)。
(「月光天狗劇場」の他に「月光仮面劇場」という別称もあり)


この絵物語の文章部分

月光・天狗劇場
花と縄
作・画 林月光


 僕が同期の正雄と共に建設会社へ就職したのは廿年前の春である。会社は一流企業だけに大卒と云えど三ヶ月の研修があり、北アルプスのダム建設現場での実習もあったが、荒くれ男60人と裸の付合いをする飯場は刺激的で興奮の連続だった。
 僕達は大石という責任者の指導で設計通りの鉄骨配筋を任せられたが、工事途中で検査官に僕達の間違いを指摘され、大石責任者は皆なの前で怒鳴られて始末書を本社へ提出させられた。僕が懸命に詫びたら
『なーに失敗は修業だ!!頑張れよ』
 と35才のがっちりした腕で僕の肩を抱き、逆に励ます大石だから僕も正雄も涙が出る程感激したものだ。
 そんな男同士の情が飯場に男色を受入れさせる訳で、当時人気の風俗奇譚と云う雑誌も廻し読みされていた。グラビアは全裸男が縛られ、吊るされて犯される写真があり、読み耽ていた僕の部屋に大石が現れたが
『明日の休日は盆栽取りに行こう』
 と云う話になった。山の飯場で娯楽と云えば博打か盆栽作りだ。彼の道楽なら協力したくて僕はOKした。


 翌日大石に連れられて辿り着いた処は峡流を見降ろす絶景の休息地で、刈草が絨毯代わりに敷かれてあった。
『わア大石さん!!ここで弁当ですね早速やりますか?遠足みたいだな』
 僕がリュックを降ろすや、大石の表情が急変して険しいことに気付いた。
『オイ勇!!服を脱いで裸になれッ』
 訳が判らず彼の命令通りブリーフ一枚になった僕は、風俗奇譚の写真の様に、忽ち彼が用意した縄で後手に縛られて桜の木に括られていた。
『判ったろ!仕事で俺に赤恥をかゝせればこんな仕置きをするんだぞ』
 と僕のPを握ってしごき始め、平手が僕の頬を打ち尻を襲ってきた。
『アアッ勘弁して下さい大石さん』
『貴様が便所で千ズリするのを覗き見してたんだ。俺に内緒で可愛がるこのデカい亀の名を云ってみろッ』
『はアはいッ僕のペニスですッ』
『大学出身は外国語で格好つけるんかヨ、日本語でハッキリ云うんだ』
『ちゝちんぼ!!あアッいやアーッ』
『そんなにいゝ味なら俺に賞味させろッ弁当のおかずにしてやらア』
 荒っぽく僕のブリーフもはぎ取った。


 縛った僕の足元で弁当を拡げた大石はバターを僕の勃起に塗り乍ら舐め廻し始めた。僕は初体験の快感にしびれて喘ぎ声を繰返し、落葉がカサカサ鳴る程の発射をしたが、次は開脚姿に吊られて僕の菊紋が丸見えだ。しかも工事用のゴム棒を突込んでこね廻すからヒイヒイ泣き出すと、
『もっとヨがれッこのケツをプリプリ俺を見せつけりゃこうなるさ、飯場もんは誰だって狙ってるぜ!!』
 棒責めの後に彼の抜身でえぐられてはたまらない。雁首で摩擦される味が判って又も勃起してしまい、曾てない激情に酔わされた。
『ホラ一回、二回、……五回も貴様は俺の竿を締付けたぞ!!イクぞーっ』
 敏感になった僕の腸壁は深々と彼の発射を受ける歓びを覚えたのだ。
 以来二人は休日が待ち切れず、夕食後はドライブとしゃれ始めたが実はトラックでのカーSEXだった。
 が、親友の正雄が吾々の気配を察して灼いてる様子だ。大石と相談して正雄も盆栽取りに誘うと、山桜が満開の頃で浮かれた気分で同行した。


 三人は休憩所に着くと汗だくの下着を桜に吊して干したが、驚いた事に正雄は赤褌でねじり鉢巻風の締め方だ。大石はそのセクシーな喰込みを見て興奮が早まった。冗談だろ?と笑う正雄を素早くあぐら縛りに転がし、褌の上から愛撫を始めたから
『アッ風俗奇譚の変態の真似か!!』
 と正雄は雑誌の写真を思い出して褌が破れそうに盛上げた。大石は立上ると有無を云わさず正雄の口中深く己の勃起を突込み、僕も興奮して正雄の褌を脱して尺八し始めた。
 予想以上のデカいプラムで舌に応えるし、握り心地が僕を酔わせる。
 いやァいやと泣声を上げ乍らも正雄の淫液は僕の顔に飛散り、大石の淫液も正雄は飲込んでメロメロだ。
『次は勇が俺に花見をさせるんだ』
 と大石は桜の木に僕を大の字に吊した揚句、僕の菊門へ桜の小枝を突立て、ヒクヒク動くのを楽しんだ。
 花が無残に散る迄僕を悶えさせた後、正雄を縄から解放して僕の尻を跨いで掘る様に命じたから、興奮した正雄は抜かず二発も突きまくり、大石はタマのぶつかりを見物した。



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林月光その3 月光仮面劇場