立体画像が箱庭的であること 北極圏の地形の立体写真

以前、ヨーロッパに旅行した時、帰りの飛行機がカナダ北極圏上空を飛んだので、窓から下の雄大な景色を撮影しました。何枚も撮ったので、図らずも立体写真として見れるものができました。これは航空機の写真測量と同じ原理で、二点から撮った同じ対象の微妙に異なった画像を片目ずつで見ると立体的に見えるというものです。
しかし、立体写真では地形の凹凸はよく分っても、かえってミニチュア・箱庭感が感じられて、雄大な景色という感じはまるでしません。人間の認識能力はそうなっているのです。
これこそが、3D画像の問題点なのです。


平行法(右目で右画像を、左目で左画像を見る、視線を泳がすように見つめるのがポイント)で立体視します。
交差法の方が見やすい場合はこの画像をダウンロードして左右入れ替えて見るといいです。

    


    


  



ニコンFE 35〜70mmズームで撮影