昔の思い出 食べ物がまずかったことその8 水道橋の中華料理店

10数年前のこと。東京ドームのそばの通りに面してきちんとした作りの中華料理屋があり昼食に入ってみたのです。昼時なのに結構広い店内に客がほとんど入ってないというところで気付けばよかったんですが、定食のようなものを頼み出てきたものは一見普通でも食べてみたらうわっまずって感じ。ダシのない薄味に「まずみ」という成分を加えたような味で普通の中華料理の味ではない。
あの味でほとんど客も入らないのに不思議なことに何年も存続しているらしく、しかもその後数年もそのような状態で続いていました。最近はその辺を通っていませんがひょっとしたらまだ存在しているのかもしれません。
そもそも、あそこの通りには例えばラーメン屋が何軒かありましたが、うまいところは一つもない、それでも昼時には行列が出来ていました。需要と供給の関係で何もしなくても客は入るから味で勝負する必要はないわけです。そんな中にあってさえ見放されてしまう店というのは余程のものです。
一軒だけ、味も値段も良心的な中華料理店があったものの、良心的過ぎたためかある日突然店を畳んでしまいました。