自分が子供のころ父親にカメラを使わせてもらうはじめに、父親はカメラの使い方を一からきちんと教えるというより、このダイヤルとこのスイッチはこれこれに合わせておいてあるから動かさないでこれで撮りなさい、という感じでした。面倒くさいとか、あれこれいじくり回されておかしくされたくないというのもあったのでしょうが、教えるよりも用意してやるというのが父親の意識せざる子育て方針だったのだと思います。カメラの操作方だって結局自分で憶えたし、その他、父親から何かまともなことを教わってきたというのは、何ひとつなかったと言っていいです。