古い建物は街を暗くするからいらない

壊すことが決まっていて壊しかかっていたのを鳩山総務大臣の横槍で部分保存になった東京中央郵便局の旧建物。あれ、そこまでして残さなきゃならないほどいい建物だったかなあ。昭和初期のなんか陰気な古い様式を引きずったところもある平凡なインターナショナルスタイルの建物。どこに価値があるんだろう? 古い建物だというそれ自体が価値なのかな。それなら仕方ないけど、そもそも日本の近代建築は、ビル建築で考えてみると、
明治以来の重ったるい古典様式建築、
大正以降のどこか不安を感じさせる表現主義建築、
昭和以降の硬いモダニズム建築(インターナショナルスタイル)、
それらがないまぜになっているのが戦前までの日本の近代建築。
どれもこれも重厚さはあっても明るさ・陽気さ・健康さに欠けるところがある。
それが何十年か経って、古びていっそう陰気になって街を暗くしている。おおかた建て替えられたが、残っているものもとっとと撤去して、良い意味でのポストモダンを経た真のモダニズム建築を建てるのが正解なんじゃないかなあ。
個人的には国会議事堂も立て替えてほしい。あんな暗い建物じゃ政治の印象も暗くなるし民主主義にもふさわしくない。

旧東京中央郵便局Wikipediaから) ひどく陰鬱な建物に思えるがどうか?